杵築の魅力

やっと報告できました

2020.2.22

昨年末に誤嚥性肺炎で急遽入院した義父。昔から弱音を吐かない人なので、体がきつくても言わない。お酒が大好きな義父。晩酌が唯一の楽しみ♪ そんな義父が飲んでない。慌てて病院に連れて行くと軽い肺炎を起こしていると言われ、そのまま入院になりました。

杵築ブランド認定証を持つ義父

体力も落ち、飲み込む力も弱っていて流動食ですらむせる状態。頬も痩せ言葉も分からない。
80歳を過ぎ、この状態を脱出できるのかと正直不安でいっぱい。そんな中で入院する病院がインフルエンザ対応で家族でも面会禁止。様子が全く分からない。何かあれば連絡はくれるだろうが、ご飯は食べれているだろうか、元気だろうか。散髪したいと言ったまま入院になったから髪の毛もボサボサかな。「噛む」という力が衰えると認知が進むと聞いた。私たちを覚えているだろうか.....。病院の受付に着替えを持って行く度に看護師さんに様子を聞き兄弟で共有する。食べさせてもらっていた食事も自分で食べるようになった。普通食になった。義父らしい会話を聞くと安心した。でもやっぱり会えないから不安は消えない。
何より義父に一番伝えたい事があるのに!! きつきシャリ羊羹の「杵築ブランド認定」☆ 1月の杵築市産業祭みかん祭りでの認定式で頂いた認定証を早く見せたい!と思っていた矢先の面会禁止。雑誌の掲載・県知事訪問。話したい事いっぱいなのに。
するとようやく面会レベルが下がり食堂での面会許可が下りたので今日 久しぶりにご対面!!
食堂で待つ私たちの前に現れた義父。ん?? あれ? なんか若くなってない? きちんと散髪してくれて顔色も良く頬もふっくら。言葉もちゃんと分かる。ここにきて驚異の回復力を発揮した義父。(笑) 聞くと飲み込む力をつけるリハビリも歩くリハビリも頑張っていると。「今日は次男の嫁が来る」と楽しみに看護師さんに話していた様子。
そして義父に「杵築ブランド認定」の話をし認定証を見せ「お義父さんの羊羹が杵築市に認めてもらえたよ!」と言うとボロボロと涙を流し「すげーな。すげーな」と。雑誌の話・みかん祭りの話・東京紀ノ国屋販売の話。話すこと いっぱい過ぎて(笑)最近は特に涙もろくなった義父。特に昔からの取引先やお客様の話をすると涙を流す。皆さんに会いたいと。「じゃあ今度退院したら頭に手拭い巻いて皆に会いに行こうか!」と言うと「うんうん」と頷く義父。「暖かくなったら3兄弟でお義父さん連れて温泉旅行行くよ!」と伝えると まさかのガッツポーズ頂きました(笑)認知とは程遠いようで.....。帰ったらあれを教える!原材料はアレとコレとコレや。すらすら言う。(笑) 心配する事なんてなかったかも。雑誌に載った羊羹の写真を嬉しそうに指でなぞるように見つめる義父を見て「良かった」それしかない。あとは守っていくのみ。